経理職への就職・転職、就職活動について。

「仕事を辞めて資格取得に専念します」の危険性

「仕事を辞める」は茨の道

大学時代の友人と、久しぶりに話をした。

「もう、東京に行って就職しようかな」という内容。
そうかぁ、やっぱり彼もそういう考えになったのか、と、ちょっと複雑な気分になった。

「就職する」といっても、いい年こいた夢追い人の話ではない。
むしろどちらかといえば、エリート街道を歩んできた人の話だ。

勉強に専念するということの難しさ

彼は都内の有名私大にストレートで入学後、一年間の海外留学なども経て何の問題もなく大学を卒業、誰もが知っている有名銀行に就職した。
しかし職場での様々な問題への嫌気と、かねてよりの憧れもあいまって、仕事を辞めて公認会計士の勉強一本に絞って実家で勉強の日々を送っている状況だった。

彼がその決断をするまでにもちょくちょく会って話はしていたが、「仕事を辞めて、勉強に専念する」という、普通なら背水の陣ともいえる決断も、彼なら上手く活かせるんだろうな、と思っていた。
彼は大学時代から勉強好きなのを知っていたからだ。

大学の近くに住んでいた彼は、試験前に限らずよく一日図書館にこもって勉強をしていた。
そんな(文系の)学生、ほとんどいないってのは、大学に通った人ならご存知の通り。
同じ大学とはいえ僕とは全然出来の違う男だった。

そんな彼も、仕事を辞めて勉強に専念している今「一人で勉強だけしていることに嫌気が差した」という。
勉強好きを公言する彼だけに耐えられるのかと思っていたが、やっぱり思っていた以上に精神的に負担の大きい過ごし方らしい。

やっぱり「仕事を辞めて資格取得に専念する」のは、並大抵の人にはできないなあ、と改めて思わされた。

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意外に自覚していない、脳のさびつき

仕事を辞め、資格取得に専念するとなったときに精神を追い詰める要因のひとつが、「思ったよりできない自分への焦り」のようだ。

実際のところ、彼はかなり「勉強ができる」人だ。

大学受験もそれほど難はなかったようだし、大学時代に取得したTOEICは950を超えている。一般的に難関資格といわれる某資格の一次試験も合格していたはずだ。
試験にはかなり強いといえるだけの経歴がある。

しかし、これは僕も実感しているところだけど、年齢が重なるにつれ、わずかずつ頭の回転や記憶力が落ちているようだ。
もちろんまだまだ20代半ばで、若いには違いが無いけど、それでも「あれ?昔と違う…」と違和感を抱かせるには十分だったりする。

誰もが資格取得の際には「いつまでに合格する」と決めてから臨むと思う。
その合格への期限が仕事を辞めた状態では「いつまでには受からないとヤバい」となりがちだ。
そこで「思ったより時間がかかりそう…」となると、その焦りたるや尋常ではなくなるだろう。

その焦りと、常に付き合っていかなければならない。
考えただけで気が滅入りそうだ。

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時間が余ると、勉強できない

さて、僕の勉強はというと、この(3/21-23)三連休、「たくさん勉強できるな」なんてほくそ笑んでいたんだけど、実際は普通の土日より勉強時間が少ない有様だった。
どうも、自由な時間が多いと、「あとで挽回すればいいや」と思って他の事を優先しがちで、意外にやるべきことをやらなかったりする。
こんなの、心の弱い僕だけかと思っていたけど、彼の話を聞くとそうでもないらしい。

「毎日休みだと、明日やればいいや、って気持ちになっちゃうんだよね」というのが彼の台詞。

たくさん時間があれば、たくさん勉強が出来る。
当たり前のように思えるけど、どうもそう単純ではないようだ。

仕事が忙しいと、もちろん勉強に割ける時間は絶対的に少なくなる。
それは動かしようの無い事実だけど、その少ない時間を取り戻すことは出来ない以上、その時間は絶対に勉強に使う、という思いはブレにくい。

そのため、それなりに意欲があれば、仕事をしながらの勉強は意外にコンスタントに時間を取りやすかったりする。

もちろん、そうはいっても仕事をしていないほうが勉強に割ける時間は多いに違いがないけど、「仕事を辞める」ってリスクをとってまでの勉強時間増加にはならないのが常だ。

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ついしてしまう周りとの対比

いろいろとライフイベントも多い20代半ば。
同年代で結婚したり、自分の家を買ったりする友人もちらほらと出てくる。
また、二十代後半になると少しずつ仕事の職責も増えてきて、昇進の話がぽつぽつ聞かれたり、早い人は管理職になったりするかもしれない。

そんなときに自分は職がなく、結果を出せるかどうか、そもそも結果が出ても思い通りに行くのかもわからない資格の勉強に時間の大半を割いていることが、相当に負担になるのは想像に難くない。

人と自分を比べることは何の幸せももたらさないとわかっていても、FacebookやTwitterから流れてくる他人はみんな充実していて幸せそうで、ついつい無意識に比較しちゃうんだよね。

最後に

公認会計士の試験は、仕事をしながら受かるほど甘くないのは確かだ。

ただ、やっぱり仕事を辞めて資格の取得に専念するって、それはそれで誰にでもできることじゃないんだなぁ、と思わされた一日だった。

資格取得に専念することを考えている方は、自分が本当に仙人のような生活が出来るか、冷静に考えてみてください。

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