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USCPA取得の費用対効果を考える

 

USCPA取得は割に合う投資なのか

 

単位認定試験もほぼ終わりに近づいたところで、USCPAの受験資格を得るためのいろいろな準備を始めた。手続きなどいろいろと見直していたら、「受験に必要なもの」欄にパスポートがあるのを発見した。
僕は大学時代は英文学を専攻し、外資系企業に勤めているわけなんだけど、パスポートを持っていない。最後に海外に行ったのは、小学校四年生くらいに海外旅行をしたことくらいなので、もはや十年以上前の話だ。
ああパスポートも取得しなきゃいけないのか、一万円以上かかるじゃん、と気づかされ、改めて思う。
USCPAは本当に取得に金のかかる資格だなぁ。

 

 

約七十万円もする予備校代(予備校によって違うがアビタスはだいたいそのくらい)からスタートして、受験料に四科目*五百ドル、それだけでもう九十万と百万近いお金がかかる。
それに加えて学歴の審査、単位を認定してもらうためのトランスクリプト発行、先に挙げたパスポートなど、こまごまとした費用がさらにかかる。これで大雑把に見て百万くらいだろう。
アメリカでも認定してもらえる単位の取得が必要なので、たいていの場合は予備校に通わなければならないのがこの資格試験の取得を金銭的に難しいものにしている。もちろん、それがなくても難易度的に独学で合格するのは結構大変だろうけど。

さて、ここまで取得にお金がかかると、心配になってくるのはUSCPA取得で元は取れるのかってことだ。
単純化のためにUSCPA取得のためにかかるコストを百万とするなら、それに対して何かしらの手段で百万以上のリターンを得なければ、苦労して取得する意味は多いに薄れる。
結論からいうと、個人的にこのリターンを成就させるのは実は結構難しいのでは?と見ている。あくまでまだ取得していない僕の意見だけど。
以下に説明するが、今回は金銭的な面でのリターンのみに焦点を当てるので、それ以外のことは考えない。貨幣的価値の公準だ。

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USCPAの取得によってリターンを得るとしたら、年収の増加によるものが一番可能性が高いだろう。
年収の増加はどのように成し遂げられるかと考えれば、概ね「昇給・昇進・転職」の3パターン、およびその組み合わせが考えられる。それぞれについて考えてみたい。

昇給によるリターン

取得者にとって誰にでも期待できるのがこの昇給によるリターンだろう(昇給は、資格手当てなどの手当ても含む)。
しかし、この昇給によるリターンで百万円を取り戻すのはなかなかに厳しい。仮にUSCPAの取得によって年間十万円の昇給になったとしたら、取り戻すのに十年かかる。それは果たして、取り戻しているといえるのか?
もしこれが年三十万の昇給なら、だいたい3~4年で取り戻せることになる。苦労を考えると、最低でもこれくらいは欲しい。
年五十万の昇給、これなら二年で元が取れることになって、多いに取得した意味があるといえるレベルになる。
ここで注意しなければいけないのは、USCPAを取らなかった場合の昇給額を差し引いて考えないと意味が無いというところだ。たとえば、USCPAを取得したことによって年五十万昇給したとしても、その年に三十万昇給が見込めていたのなら純粋なUSCPA取得の効果は二十万だ。
それを考えると、USCPA取得によって年五十万の昇給が認められる環境はちょっと難しそうだ。三十万円くらいならなんとか…って感じか。
昇給のみで百万を取り戻すのは結構難しいという結論だ。

昇進によるリターン

年次昇給は渋くても、昇進すれば多額の昇給が見込める…って企業も多いと思う(外資系企業は一般的にはこのタイプが多いといわれる)。
もしUSCPAを取得したことによって昇進することができるなら、短期でコストの百万を回収することができる場合も多いだろう。
でも正直な話、「USCPAを取得したから君は来年からマネージャーだ!!」ってなるかと言うと疑問である。普段から仕事ができるけど後一押しが足りなかった平社員が、USCPA取得によって最後の一押しを受けてマネージャーに…とかなら考えられるけど。
いまどき、資格の取得だけで昇進できるほどポストの余っている企業はそうそう多く無いだろうし。

転職によるリターン

一発逆転が一番狙いやすいのは、最後の「転職による年収増狙い」だと思う。
現状の年収が市場価値に比べて低いのであれば、転職による年収増は結構容易。僕も転職した翌年で年収が百二十万上がって、その翌年は五十万昇給してもらっている。
ただし、給与水準の高い大企業に勤めている人は転職によって年収を上げるのは難しいと思う。たいていそういう会社の社員は実際の能力以上に高い給料をもらってるし。
USCPA取得による転職メリットは、「公認会計士必須のポジションに滑り込める可能性がある」ことだと僕は思っている。具体的にいうと監査法人のポジションとかだけど、他にも求人の必須項目で「公認会計士・USCPA」と記載している求人は結構多い。
ただ、そういった求人の年収が必ずしも高いというわけでは無いし(監査法人の求人は意外と結構シブいのが多い)、提示年収の高い求人は大抵関連業務の経験者募集なので未経験だとUSCPAを取得しても応募ハードルは高いだろう。
つまり、転職によるリターンで百万を取り戻すことは結構容易だけど、ただし条件があって、
今の年収が(会社の給与方針などにより市場価値よりも不当に)低い人ってことになると思う。

 

まぁ、監査法人でのキャリアなんかはそんなに年収高くなくてもその後のキャリアパス上非常に有意義だったりするし、一概にお金だけでメリットを考えるのは片手落ちなんだけど、とりあえず今回は年収のみをターゲットに考えてみた。
これからUSCPAを取得しようか迷ってる人は参考にされたし。

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