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ぶっちゃけ転職って給料上がるの?に対する転職エージェントの友人の答え。

「転職で年収は上がるのか?」にプロはこう考える

先日、転職エージェントの仕事をしている友人と飲む機会があった。キャリアに関して様々な話をしたのだけど、そこでちょっと気になっていた質問をしてみた。

『ケースバイケースな面もあると思うけど、転職って給料上がるもんなの?』

インターネットなどで転職について調べていると、「転職で年収がダウンした」という話をよく見かける。例えば大手転職会社のリクルートエージェントの行った転職世論調査によると、転職で年収が「前職より下がった」人が約3割いる。さらにこちらの記事(転職で年収ダウン6割!給与交渉できないのはなぜか?)では6割という衝撃的なデータもある。

データは「転職で年収が下がった人」の存在を少なくない割合で示しているとはいえ、自分の肌感覚としてはどうも納得いかないのだ。そんなに年収ダウン転職が世の中には多いのか。そこで友人に聞いてみた次第である。

先の質問を受けて、友人は一瞬怪訝そうな顔をしてこう答えた。
『え?上がるに決まってるじゃん。年収が上がらない転職なんてバカバカしくない?』

『いや、一般論の話でさ。実際僕の周りを見てもその通りだと思うんだけど、よくネットの記事なんかで転職で年収アップは望めないなんて意見を見かけるもんだから』

そう言うと、友人はああ、と納得したような顔をして、

『正直、上から目線みたいになっちゃうからこんなこと言うのはアレなんだけどね、それは層の問題なんだよ』

『層?』

『ぶっちゃけ、俺が普段相手にしているような人って、バイリンガルでスキル研鑽も怠らないで成果を出して、みたいな人ばっかりなわけ。そういう人からしたら「年収の上がらない転職」なんてアホらしくて出来たもんじゃないよ。もちろん、家庭の事情でワークライフバランスを優先して年収ダウンを受け入れる、とかそういうケースもあるけどさ』

僕は薄まってきた酒に手を伸ばして先を促す。

『でも、例えばその辺の小さい会社でルート営業の仕事をしている人が、特別な成果もなく「会社が嫌だから」って考えて転職先探したって、そりゃそう旨い話なんてあるわけないよね』

『なるほど』

『結局、一般論はしょせん一般論で、誰しも当てはまるわけじゃないってことなんだよ。他の例で言えば、よく「転職の回数が多くなってくると企業が敬遠する」、ってのも言われてるけど、問題は必ずしも転職回数の多い少ないじゃない』

『そうなの?』

『例えば俺のクライアントのある会社のCFOは8回くらい転職してるよ。問題は転職回数の多さじゃなくて、むしろ「短期間で辞める」って状態が連続することだね。一回なら「会社に問題があった」でごまかせるけど、何回も続くと「さすがにそれはあなたが悪いんじゃない?」ってなるのよ。企業としては』

そこまで話すと彼はコップに入った残りの酒を飲み干し、

『繰り返しになるけど、一般論は一般論なんだよね。多くの人が「転職すると年収が下がる」としても、優秀な人にはそれは当てはまらない。一般論の真偽を気にするより、どうやってその層にいるかを考えたほうが建設的じゃない?』

と締めくくった。
彼の発言が、どこまで転職エージェントとしてのポジショントークを含むものなのかどうかわからない。もちろん彼の発言に一定の理解はできる。一方で、彼の言う「転職で年収アップが当たり前の層」でいるためには弛まぬ自己研鑽をこれからずっと続ける必要があるんだなぁ、と思うと、なんとなく気分が重くなるような気もした。

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