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外資系会計職のポジション・年収<新人〜中堅>

外資系会計職のキャリアに興味がある?ではこれを見てみよう

「経理(財務)のキャリアで、もっと良い会社に転職したい」と考えたとき、あなたの転職先候補に外資系企業は入っているだろうか?考えたことがあってもなくても、外資系企業でのキャリアに興味がある人は、是非この記事を参考にしていただきたい。

先日、外資系大手転職エージェント企業のMichael Pageさんから、『弊社の経理・財務キャリアパス図解を掲載していただけないでしょうか?』というご依頼を頂いた。
拝見すると、外資系企業における経理・財務をはじめとした職種の仕事内容・年収に言及したキャリアマップになっている。外資系企業に転職を考える人にはとても参考になる内容だったので、是非ということで掲載させて頂く運びになった(念のため明言しておくと、いわゆる「ステマ」記事ではない)。

内容はこちらから。

これが外資系企業における会計系職種のキャリアパスだ

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会計系職種のファーストステップ

内容を詳しく見ていくことにしよう。上記の画像は先にご紹介したリンク先から一部抜粋させてもらったものだ。
外資系企業においては、まずファーストグレードとして、一般的な「経理」でイメージされる財務会計のアカウンタントと、予算管理や予測・分析などを行う、いわゆる管理会計分野のファイナンシャル・アナリストのポジションがある。
図ではどちらのポジションも同じグレードにあるが、実際のところはファイナンシャル・アナリストの方が少しハードルが高い。というのも、財務諸表をしっかり理解する力など、管理会計は財務会計をある程度理解していることが前提になる業務だからだ。
もし現在全くの会計業務未経験者の場合、ファイナンシャル・アナリストは門戸が狭く、多くの場合はアカウンタントのポジションから経理業務を学んでから移ることになるだろう。

気になる年収

先のリンクの年収部分に関して説明していく。

アカウンタント:中小企業400万-550万 大企業400万-600万
ファイナンシャル・アナリスト:中小企業400万-600万 大企業500万-700万

特に明記はされていないが、おそらく「ボーナス・残業込み」の年収だと思う。ほぼ9割がたはこのゾーンに収まるように感じる。ご覧の通り、ファイナンシャル・アナリストがアカウンタントよりわずかにハードルが高い、というのは給料にも反映されている。
ちなみに中小企業でこのグレードでも年収500万円くらいは珍しくない。中小の日系企業だと下手をすると課長クラスで500万くらいを想定年収に挙げている求人を見かけるが、外資系でそのような年収提示は見たことがない。同じ仕事をするなら日系より外資の方が給料は高いだろう。

ちなみに、これらのポジションの前に「ジュニアアカウンタント」とか「ジュニアアナリスト」といったポジションがある場合もある。その場合でも、年収はこのゾーンの下限(400万くらい)だろう。

仕事内容

先に説明した通り、アカウンタントの仕事内容は一般的に「経理」としてイメージされるような業務だ。特に「買掛金(AP)」や「売掛金(AR)」、「固定資産管理」や「現金出納」などが中心業務になるだろう。
一方でファイナンシャル・アナリストは、より経営陣に近い仕事をすることになる。例えば、「予算編成」「業績予測」「財務モデリング」や「差異分析」などが中心になってくる。

もし未経験からこれらのポジションを目指すとしたら、資格や技能としては、どちらも「日商簿記2級」は実質的にマストになってくる。場合によっては3級でもなんとかなるかもしれないが、正直、他の候補者には見劣りするだろう。あとは、外資系企業として当然の英語。TOEICは英語力を表す上で完璧な指標ではないが、それでもTOEIC700くらいは欲しい。「点数さえ高ければ実際喋れなくても評価してもらえる」のもこの辺のグレードなので、点数は高いに越したことはない。ちなみにこの辺のポジションだと、選考過程で英語面接なしの可能性もある。ただ、日本人による面接(一部英語質問あり)くらいは想定しておきたい。
あとは、Excel。会計系職種はExcelと切っても切れない関係にある。vlookup関数やIf関数、ピボットテーブルを理解していれば「とりあえず大丈夫」と判断されるようなので、そのあたりは最低限しっかり理解しておくこと。

次のステップ、シニアのポジション

アカウンタントやファイナンシャルアカウンタントとしてある程度の経験を積むと、ポジション名の頭に「シニア」がつくようになる。だいたい目安としてはその道の経験を3年-5年といったところで、仮に新卒・第2新卒から外資系で働いていればアラサーといったところだろうか。
ところでこのポジション、あくまで僕の経験の範囲だが、「シニア」を対外的に名乗ることは少ないし、そもそも「今日から君はシニアアカウンタントね」と明言されることも多くない気がする。そのあたり、日系企業では「xx年目から主任」みたいに肩書きをはっきりさせ、名刺にも明記する傾向にある気がする。
僕が働いた会社では、「もうシニアだから」とマネージャーから言われることはあっても、社内的に「シニアアカウンタント」のポジションとして明確に昇格となることはなかった。

気になる年収

シニア・アカウンタント:中小企業500万-700万 大企業600万-800万
シニア・ファイナンシャル・アナリスト:中小企業600万-800万 大企業700万-900万

だいたいこのクラスになってくると、いろいろ込みで年収500万くらいは確実、600万~700万も珍しくなくなってくる。年齢にもよるが、普通に暮らしていけるだけの年収ではあると思う。

すでにファーストグレードでも存在していた「アカウンタント」と「アナリスト」間の年収格差が、ここにくるとさらに広がる。
アナリスト系職種の年収が高いのは、経営者に近い仕事をしているところも大きいだろう。僕の知り合いのコントローラー(ファイナンシャル・アナリスト系のマネージャー)は、アナリストの仕事を「経営者の雑用係」と称していたけど、「雑用係」の表現はさておき、彼らの仕事が経営層と密接に近いことを示しているように思う。

仕事内容

仕事内容に関しては、アカウンタントやファイナンシャル・アナリストの延長線上だと考えていいと思う。ただ、当然ながら職責はより広く・重くなるだろう。例えば、アカウンタントはシニアにもなれば「監査対応」や「税務対応」で外部の専門家と接する機会が増える。プロフェッショナルである彼らに対し、資料や会計処理の説明をしなければならないのだから、それらに関する知識をある程度の水準備えておく必要がある。
また、管理職に近い業務を経験できることもある。スタッフのリーダー的なポジションに立ち、後輩の指導や監督を行ったりする。とはいえまだこのクラスは管理職ではないので、残業代は普通につく一方、部下は持てない。

たとえばあなたが30台くらいで会計経験もなく、いきなりこのポジションに転職するのはあまり現実的な話ではない(戦略コンサルや会計事務所、監査法人などで会計にがっつり携わっていればその限りではないが…)。まれにUSCPAを取得した他職種の人がシニアクラスやマネージャークラスで採用されるという話を聞いたことがあるので、可能性があるとすれば公認会計士クラスの資格を取得するくらいか。それでさえあまり現実的な話ではないけど。

まとめ

今回は外資系企業における会計職のポジションについて、若手〜中堅あたりについて取り上げた。
年収に関しては、決してとても高いとは言えないけれど、それなりの水準にはあるだろう。
ベテランのポジションに関しては長くなりすぎるので次回に回させてもらうことにする。

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