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「手に職」は甘い?よくある経理志望動機の罠

経理の未来は明るいのか

 

あなたが経理を志望している、本当の理由はなんでしょうか。
面接では言わないにしても、「手に職をつけたいから」とか、「安定しているから」、「その世界で一生働けるから」という理由で、経理を志望されている方も多いのではないでしょうか。

確かに、この記事を読んでくださる方がご存命のうちに、経理という仕事がこの世から消えることは無いでしょう。
そして、経理業務の経験者であれば、応募できる求人は常に一定以上転職市場に出ています。
経理という職種はなくならず、しかも経験者は転職もしやすい。
これだけみれば、「手に職」という考えもあながち間違いではないかもしれません。

しかし、僕はそれがいつまでも続くわけではないと思っています。
未経験で経理を志望されている方は、思わぬ現実にぶつからないためにも、こういった考えを知っておいていただきたいと思います。

 

 

経理の必要人員は減っていく

「経理」という単語から想定するのは、パソコンに向かい書類を処理していく、事務的なお仕事になるでしょうか。
基本は机に向かってルーティンワーク、あまり口を開くこともなく黙々と作業する…。

しかし、こういったステレオタイプな経理は、今後間違いなく外注化され、必要な人手は減っていきます。
要因は以下の二つです。

・パソコン・ツール・会計ソフトの高度化

パソコンも無い頃の経理は、もっと大量の人を雇っていたことは想像に難くありません。
パソコン、そしてExcelの登場によって、それまでやっていた仕事の量は遥かに少なくなったでしょう。

これからも、そういった変化は起き続け、単純作業はどんどんコンピュータに置き換わっていきます。
人が高度に判断する必要のないルーティンワークは、コンピュータの方が早く、ミスも少なく、給料もかかりません。
当然、経営者は人間の経理よりもコンピュータを選択するでしょう。
事実、大手企業では既にその流れが生まれています。

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ソニー、人事経理業務の一部を日本IBMにアウトソーシング

・非正規社員への移行

全ての経理業務をコンピュータに任せるわけにはいきませんが、人手の必要な単純な仕事は非正規社員に移行されていきます。
「経理のような、売り上げをあげない間接部門の社員はできるだけ増やさず、必要な場合には非正規で補う」というのが、よくある(そして合理的な)経営者の考え方になります。
正規・非正規の格差についてはここで取り上げるまでもなく問題になっていますが、経理の派遣では、一部の高スキルを除いて年収400万を超えることは難しいと思われます。

経理派遣の給料面

・外国人労働者への流出

さらに驚異的なのが、外国人労働者への仕事の移行です。
外国人労働者が経理として日本企業に雇われる可能性に加え、アウトソーシングとして海外に移転していく可能性はきわめて高いといえます。
というのも、日本人の給料は他の国に比べて(ちょっと異常に)高く、外国なら同じレベルの労働力をはるかに安い人件費でまかなうことができるからです。

日本からホワイトカラーの仕事が消えていく
多少古い記事ですが、こんなものがありました。

だが、単純労働では、もはや逆立ちしても中国人にはかなわない。「電話を取って3ヵ国語で話せる社員がゴロゴロいる。彼らの仕事への努力は半端じゃない」(市場常務)からだ。(本文より)

給料も安く、熱意も半端じゃない外国人労働者に、あなたが勝っている点はありますか?
それを経営者に納得させることはできるでしょうか?

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事務屋的な経理の未来は暗い

上記のように、一般的には経理の仕事はどんどん少なくなり、給料も安くなっていくことが予想されます。
しかし、その要因である機械や外国人労働者に脅かされるような経理の仕事は、あくまで簡単に代替されてしまうルーティンワークの部分です。
会計的・経営的な判断を求められるような高度な経理・財務業務は、今後逆に立場が改善していくでしょう。
その理由は別の記事で述べます。

しかし、そのような立場に立てるようになるには、かなりの自己研鑽が欠かせません。
そういった、ある種の「ハードな仕事」として経理を認識できているかどうか、そこがあなたの経理としての人生を分けると思います。

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