経理職への就職・転職、就職活動について。

派遣という働き方を選ぶ前に

派遣という働き方への警鐘

以前、次善の策?派遣という選択肢という記事を書いた。
経理の世界は経験を最も重要視するため、「どうしても経理の仕事に就きたいけれど、正社員での転職が難しい場合」には、派遣で経験を積むことで正社員への転職の足がかりにする方法もある、というような内容だ。

今でも、上に書いた内容に間違いはないと考えている。
正社員採用が難しくて、それでも経理の仕事をしたい場合、派遣という選択肢はアリだ。

しかし最近僕の会社でも新しく派遣の方に来てもらっていて、派遣という働き方に対し改めて思うところがあったので、今回はそのことについて記事にしてみる。
内容としては、「派遣という働き方のデメリットを再考する」というところである。

派遣という働き方にはステップアップに障害がある

あなたが仮に派遣として新しい会社で働くことになって、そこでの仕事がコピー取りやファイリングのような雑用ばかりだったとしたら、どう思うだろうか。

もちろんここで腐ってはいけない。
正社員だろうが派遣だろうが、最初は雑用からスタートするのは当然である。
上司としては、あなたがどれだけ意欲を持って仕事に取り組むのか、どのように指示を受け止め効率的に作業をこなすのかなどを知りたいと思っているため、雑用からスタートするのは理に適っている。
また、会社の細かい風土やルールを知るためにも、雑用にはしっかりとした意義がある。

しかし、派遣の問題はこの先にある。
雑用というのは、「その先にある意義のある仕事」をもらうためのステップでなければならない。
いつまでも雑用しか任されないのであれば、経理として仕事をする意味なんかない。

当然、管理職や先輩の側でも、採用した人間に人並みの意欲と能力があれば、いつまでも雑用をさせておく気なんかない。
しかし、派遣という働き方においては、「いつまでも(ほとんど)雑用係」になってしまう可能性があるのである。

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「いつかいなくなる存在」としての派遣

派遣を受け入れる側になって思うのだが、やはり管理職の側としては派遣を「いつかいなくなる存在」としてカウントしている。
もちろん正社員であったとしても、定年退職まで残る人ばかりではないが、派遣は「近い未来に必ずいなくなる存在」なのである。
となれば、いうまでもなく派遣の人に重要な仕事を任せるなんてありえない、となる。

また、この「近いうちに必ずいなくなる」という要素は違った面でも派遣のキャリア軽視のインセンティブとなる。
問題は、正社員からみると、派遣がいなくなったとき、任せた仕事が全て自分に戻ってきてしまうということだ。

ここで正社員が派遣に大きな仕事を振るとする。
仕事を振ったことで、正社員の仕事時間は減るが、そうなると一般的に上司はその分ほかの仕事を振ってくるだろう。
しかし、そこで派遣がいなくなったとすると、自分が振った仕事は戻ってくる一方で、新しく上司に振られた仕事を戻すことは難しく、タスクが非常に詰まってしまうのだ。

このような状況を必然考えるので、どうしても派遣にお願いする仕事はファイリングなどの単発消費的な仕事になりがちである。
正直、ファイリングなどの仕事は雑用的で、スキルがつくとは言いがたい。
ファイリングのような仕事ばかりでは、正社員への転職を目指す際もアピールポイントに欠けることだろう。

派遣には、残業時間が少なく自分の時間が作りやすいというメリットもあるが、もし意欲に溢れて派遣を選択するとしたら、もう一度立ち止まって考え直してみたほうが良いかもしれない。

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