経理職への就職・転職、就職活動について。

勤めるなら大企業?経理における中小企業勤務のアドバンテージ

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中小勤務勤務は「失敗」なのか

「大企業と中小企業、勤めるならどっち?」
道行く百人にそう聞いたとして、中小企業を選ぶ人はどれだけいるだろうか。

全くいないことはないと思うけど、おそらく九割以上の人は大企業を選ぶだろう。
それも当然、大企業と中小企業なら大企業のほうが給料も高いし、福利厚生もいいし、オフィスもきれいで勤務環境が整っている傾向がある。
友達や家族に胸を張って会社名を言えたりするのも場合によってはメリットだろう。

加えて、転職では一般的に「中小企業から大企業への転職は難しい」とされている。

理由はいくつかあるが、大企業は比較的新卒における採用人数が多く辞める人も少ないため、そもそも中途市場での採用人数が少ないというのが一つ。
やはり新卒で大企業に採用された人間と、大企業に採用されなかった人間とでは能力の「平均値に」差があるということが二つ目(大企業勤務者が中小企業勤務者より必ず優秀ということではない)。
大企業の求人は非常に人気が高いので、採用されるのは非常に厳しい採用戦線に勝つ必要があるということが三つ目。

中小企業より大企業の人気があるのも、至極当然な話だ。

しかし、こと経理という職種においては必ずしもそうでもない。
「中小企業勤務は大企業勤務より有利である!」とまで言うつもりはないが、中小企業での経理経験は時に中途採用の市場においてアドバンテージになることもある。

大企業の経理は「まさに歯車」

僕の友人に、とある業界第一位の大企業で経理をしているAさんがいる。
やはり、話を聞いていると労働時間や福利厚生など非常に恵まれている。
(特に住宅手当の多さときたら…本当にうらやましい!)

経理だって、待遇に関しては企業規模が大きいほうが有利なのは変わりない。
しかし、ことキャリアという面に関しては、正直、大企業勤務は必ずしも優れていない。

具体的に例を挙げよう。
大企業入社数年目のAさんの担当は、買掛金の管理で、彼女の仕事はほとんどがそれだ。

しかもなんと、Aさんの会社には、同じチームに15人メンバーがいるという。
いわゆる「買掛金チーム」に15人ものメンバーだ。
経理、財務まで加えたら、いったい何人人がいるのかAさんもわかっていない。

一方で、僕の友人には中堅企業勤務の友人Bくんもいる。
Bくんもまた買掛金を担当しているが、彼の会社の買掛金チームは2人しかいないため、実質的に彼が買掛金の大半を管理している。
しかもそれだけではなく、経費清算や現金出納などに加え、銀行とのやり取り、監査法人の一部の対応、海外のメンバーと協力してのプロジェクト推進など、さまざまな業務にかかわっている。
Aさんより社会人歴は短いが、話を聞いていると経験値は圧倒的に上だ。

もしかしたら、そもそもAさんよりBくんのほうが仕事ができる、というのもあるのかもしれない。
しかしそれ以上に、「人が少ない」ことで、若くてもどんどん仕事が振られる環境なのだ。

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こと経理に関しては、転職において最大の武器は「経験」である。

面接官は、今のチームに不足している業務リソースに関し、前の会社でやったことがある→即戦力になりうる、という至極当たり前な判断基準で候補者を採点するからだ。

経験というのは年数だけでなく、幅の問題でもある。
たくさんの業務を経験していればいるほど、転職において、応募企業に求められる業務スキルを満たせる可能性が高まるからだ。

中小企業勤務での経理は、人が少ないことによって非常にカツカツな労働環境かもしれない。
しかも、労働時間は長くとも、給料は大企業勤務に及ばないかもしれない。
しかし、経理にとって最も重要な「経験」を得るには貴重な場になる。

結果、大企業の社内には珍しい「若い割に幅広い仕事を経験している人材」として、大企業に採用される可能性もある。
大企業は一般的に社内での人材リソースが豊富と書いたが、逆に社内にいないタイプの人材には採用意欲が旺盛だ。
中小企業出身でも、30代前半くらいまでの転職なら、大企業に滑り込み、より高い裁量を発揮できる可能性も充分にある。

そうなれば、給与も大企業水準まで引きあがる。
あとは努力次第で、社内の出世も比較的望める可能性も高い。
社内にないスキルを評価されて採用されているのだから。

*注意*
・いくら人が少ない方が経験になるとはいえ、零細企業での勤務経験は大企業では活きないかもしれません。
 あまりに企業規模が違いすぎると、さすがに経験が通用しません。
・大企業の中には、プロパー(新卒採用社員)が明らかに優遇される会社もあります。
 そんな会社では多少仕事ができても中途社員は二級市民なので、事前に役員の経歴などを見て中途採用者を確認しましょう。

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